紙の知恵袋

染料インクと顔料インク                 2016.9.12

お客様から時々「インクの種類で染料と顔料はどう違うのか」という質問をお受けします。そこで今日はそのことについてご説明いたします。

インクジェットプロッターのカタログを見ると、確かに機種によって「染料インク」「顔料インク」という表示があります。

まず「染料」は、水、油、アルコールなどに溶ける性質を持ち繊維の中に浸み込みます。そのためインク同士がなじみやすく印刷面が滑らかです。又、紙そのものの持つ光沢感なども生かしやすく、写真印刷などには向いています。 一方で、耐水性、耐光性には弱く、屋外での掲示などには向いていません。

一方「顔料」は、粒子が大きく水や油に溶けず、繊維の中にまで浸透することなく表面にくっついているという感じです。長所としては、耐水性、耐光性に優れている。にじみが少ない。濃く、くっきりと印刷される。という面があり、文字印刷に適しています。 短所としては、繊細な色の表現は難しいところです。

以上のように、それぞれ一長一短がありますが、現在多くのプリンターでは、発色がクリアで安定性に優れ、また扱いやすいなどの特性から染料インクの方が主流となっています。

自分は写真印刷が多いから、「染料」。 文字印刷が多ければ「顔料」という分け方もありますが、写真印刷でも耐水性、耐光性を求めるなら「顔料」という選択肢もあります。要は自分の用途に合わせて選ぶことでしょうね。

ただ、今は染料インクと顔料インクの両方が使えるプリンターもありますし、インクもプリンターも進化をし続けていますので、これからはユーザーの多様な要求がかなえられる時代になって行くことと思われます。

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